絆(きずな)って、きれいな言葉。でも、時として言葉のイメージと異なり、暴力装置となりうる。

どうも!トランペット、サックスなど派手な音を使ったを使った「ファンキー」な音楽。新しい時代を自分らしく楽しく生きるための「癒し」の歌詞。

そんでもって「ファンキー癒し音楽」のルーク野村です。

絆という言葉は、きれいな言葉。

  • お互いに繋がっています
  • 助け合いましょう
  • あなたはひとりではありません

絆という言葉から発せられるメッセージは、明るく前向きな響きがある。

ただ、この絆というものは、言葉の持つイメージと異なり、時として暴力装置になるんだよね。

今回は、絆という名の暴力装置について、書いてみよう。

■ 家族の絆

絆といえば、たとえば、家族の絆。

多くの人が、すばらしい絆、と感じている。

  • 家族は大切
  • お互いに助け合う
  • 裏切らない
  • 多くの思い出を共有する

ひとつも、悪いところがない。

■ 絆の範囲外の人との関係

悪いことはないのだが、同時に考えたいこと。

それは、絆で結ばれていない人たちとの関係。

絆で結ばれている人たちの間には、お互いに結ばれているという自覚のもと、仲間意識が芽生える。

仲間意識が芽生えるまでは、いい。でも、仲間意識とはやっかいなもので、時として仲間以外の人たちを排除しようという意識が働くようになる。

■ 常識ない!と非難する

排除のやり方のひとつに、「常識ない!」と非難するやりかたが挙げられる。

たとえば、仲間の間で共通の認識があるとしよう。そして、その共通認識と異なる意見・行動をとるひとが仲間以外にいたとしよう。

こういう仲間以外の人を見つけると、「この人、常識ない」と決めつける。

絆で結ばれている仲間は共通認識をもっているので「そうそう、常識ない!」と加勢し、決めつけが激しくなる。

■ 排除する。無意識に。

「常識ない」の加勢が激しくなると、絆で結ばれた仲間は、共通認識を持たない仲間以外の人を激しく非難する。そして、排除する。

しかも、絆で結ばれた人たちは、非難・排除するのが当然、と考える。

なぜなら、仲間全員が非難し排除する共通の認識を持っていて、非難・排除が当然と思い込むから。

つまり、絆で結び付けられると、無意識のうちに絆で結ばれていない人たちを非難・排除することができる、といえる。 

■ 絆という暴力装置

絆さえなければ集団を形成しなかったのに、絆があったばかりに集団を形成し、集団外の人を誹謗中傷し、排除して平気でいられるようになる。

つまり、絆は、絆で結ばれている集団に所属する人たちが、集団外の人を誹謗中傷し、排除する暴力装置になりうる場合があるということ。

例えば、先に例としてあげた、家族の絆。

家族が助け合うための仕組み・装置である限りは、基本的に問題は発生しない。

ただし、家族の常識に反する人を発見したときに、こんな会話をしていまいだろうか。

  • 「あの人、常識ないよね」
  • 「そうそう、ウチでは、あんなことする人いないし」
  • 「だよねー、非常識だよね!」

家族の中のメンバの相互の絆を使って、家族だけで通用するルールを信奉する。そのルールに外れた人は、非常識で信じられないことをする愚かな人。こういうレッテルを、とっても短絡的に張ることができ暴力装置。

それが、絆である、ともいえる。

■ 絆の使い方

では、どうやって暴力装置になりうる絆を使うのか、考えてみよう。

絆を全面的に否定するわけではない。人は、お互いに助け合わないと生きていけない。だから、絆は必要。

同時に、絆の使い方を使い間違えると、暴力装置となりえる。

そして、暴力装置を使っている人、絆でつながっている人たちは、暴力装置と思っていない。無自覚なところに、さらに危険性がある。

どうすればいいか。

考えられる方法は、絆でつながっている人たちが、絆につながっていない人たちに対して排他的な行動をとらないようにすればいい。

絆でつながっているひとの間で、助け合い、わかちあう。

絆につながっていないひとにも、同様に、助け合い、分かち合う。

こういう絆の使い方が実践できれば、絆は暴力装置にならない。

■ まとめ

絆という美しい言葉について、家族の絆から話をはじめ、時として絆は仲間以外の人を非難し排除する暴力装置となりうる。

絆を暴力装置として使わないようにするためには、絆でつながっていない人も、つながっている人と同様に、助け合い、分かち合う方法がある。

こんなことを、説明した。

人は、助け合わないと生きていけないし、助け合うことで喜びが生まれ、幸せを感じる。だから、絆は必要。なので、誤用をさけて、暴力装置にしないよう、助け合い、分かち合おう。

最後まで、読んでくれてありがとう!

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