節回し、フレージングを体得して、歌詞を伝えましょう。歌詞を伝えるのは、ボーカルの大事な役目ですから。

こんにちは!トランペット、サックスを使った「ファンキー」な音。新しい時代を自分らしく楽しく生きるための「歌詞」。

でもって、「ファンキー癒し音楽」のルーク野村。

歌詞をつたえたい!という想いがある人は多いです。

自分で作詞・作曲をすれば、自分の想いが詰まった歌詞を伝えたい、と思うでしょう。

ひとが作った曲や歌詞をカラオケで歌うときでも、聴いているとひとに歌詞を伝えたい、と思うでしょう。

私は作詞・作曲をしているので、自分の歌詞を伝えたい、という思いは強いです。伝えるためのテクニックやコツを聞くたび、いろいろ試してきました。

今回の記事では、試してきたなかで効果的な方法である、節回し・フレージングを体得して歌詞を伝えるコツを紹介したいと思います。

■ 伝えたい歌詞の切り方を決める

歌詞をよく読み、どうやって伝えるかを決めます。端的にいうと、歌詞のどこで切るかを決めます。

以下に、効果が出るやり方を細かく紹介します。

以前の記事で、スピッツの「空も飛べるはず」の最初の8小節の歌いかたを紹介しました。今回も、この曲を例にとって、説明します。

歌詞を切る場所は、歌詞を日本語で読んだときに自然に切れる箇所で切ります。同時に、自分の歌詞に対する思いを入れ込みます。

具体的にいうと、「空も飛べるはず」の歌詞を、日本語として自然に読むと、以下のように切れます。

|おさない びねつ を |さげられない まま |
|かみさまの かげを |おそれて |

このまま歌っても、大丈夫です。ある意味、日本語として自然に伝わります。

同時に考えたいことは、自分の想いや解釈を入れることです。

例えば、上記の「かみさまの かげを」のところの「かみさま」という言葉を強調して伝えたい、と思う場合は、以下のように「かみさま」を独立させるように、切ります。

|おさない びねつ を |さげられない まま |
|かみさまの | かげを |おそれて |

このように、自分が強く伝えたい箇所を他から切り取ることで、強調することができます。

■ 楽譜に書きこむ

自分の想いも込めて刻みをいれたら、譜面に書き込みましょう。

書き込み方は何通りかありますが、オススメはカッコ()を記入することです。

カッコを記入する前の譜面は、以下の状態。

カッコを入れる前の譜面

上記の譜面に、以下のような感じで、カッコをつけて歌を切る箇所を記入します。

譜面にカッコを記入する

こうすることで、どこで歌詞を切るか、目で見て分かるようにします。

■ 手を回して歌う

歌をどこで切るかを決めて譜面に書きこんだら、切る場所を意識して歌います。

切る場所を意識して歌うために効果的な方法として、手を回して歌うというやり方をオススメします。

具体的なやり方を絵で描くと、以下のような感じです。

手を回しながら、歌う。

手の先を肩につけて、ヒジをしたに向けた状態から始めます。

そこから、チカラを入れずに、軽く手を前方下に回し、ぐるっとまわして、元の手の位置に上から持ってくる。

この手の動きを続けながら、切る場所であるカッコにあわせて、歌います。今回の例では、以下の楽譜の矢印に合わせて手を回しながら、歌います

矢印にあわせて、手を回しながら歌う。

コツは、チカラを入れずに、軽く回すことです。

チカラを入れて硬くなってしまうと、体が硬直してしまって、歌に影響がでます

このようにすると、自分が歌いたい節回し・フレーズに手の動きを合わせ、体でフレーズを感じながら歌うことができます。

非常に効果的なので、ぜひ、試してみてください。

■ まとめ

自分の歌が伝えたいように伝わるのは、ボーカリストの理想の姿です。

私も、伝えたいように歌えるボーカルを目指して、いろいろ試していますが、今回紹介したやり方は、非常に効果的で、簡単に実践できるのが特徴です。

同じ歌でも、リードボーカルは合唱ではないので、自分のフレージングで歌うことができる特徴を最大限生かして、自分が伝えたいように節回し・フレージングを組み立てましょう。

歌詞を伝える歌い方を、体得できるといいですね。最後まで読んでくれて、ありがとうございました!

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