歌にアクセントをつけると、歌詞が聴き手に伝わり歌に深みが増し、上手く歌えます。

どうも!トランペット、サックスを使った「ファンキー」な音、新しい時代を自分らしく楽しく生きるための「癒し」の歌詞。

でもって、「ファンキー癒し音楽」のルーク野村です。

歌詞が伝わらない、棒歌になってしまう、という悩みを持つ人は多いと思います。

そんなときは、歌にアクセントをつけて歌詞で伝えたいところを強調すると、歌にダイナミクス(抑揚)がつき棒歌にならないようにできます。

アクセントをつけ歌詞が伝わり、深みのある歌を聴くひとに届けましょう。

この記事では、単語を強調するやりかたや、曲全体を考慮しアクセントをつけるコツを紹介します。

■ 強調する単語を強く

アクセントの基本は「強調する単語を強く歌う」です。

例えば「あなた」「愛してる」など、聴く人に伝えたい歌詞を強調します。

特に、単語のアタマの音を強く歌います。いくつか具体例を紹介します。

1.日本語のアクセントのつけかた

日本語の場合、単語のアタマの音にアクセントをつけ言葉を強調できます。

よく例で紹介されるのが、森進一の「おふくろさん」(ちょっと古い)です。

歌いだしの「ふくろさんよ」のアタマの「」にアクセントをおいています。

ふくろさんよ」のアタマの音の強調の仕方は、半端なく上手いなぁと私は感じます。

このように、単語のアタマの音にアクセントをつけ強調することで、歌詞が伝わります。

2.英語のアクセントのつけかた

英語の場合も同様に、単語における最初のアクセントの母音を強調するのが基本です。

ただ、英語の発音に合わた母音を拍頭にするのがコツです。子音にはアクセントをつません。

ここでは、ジョン・レノンのHappy Christmas の歌い出しの「クリスマス(Christmas)」という単語を例に説明します。

「Christmas 」を強調するために単語にアクセントをつけますが、日本語読みの「クリスマス」の「ク」にアクセントはつけません。

英語ですと「Christmas 」の最初の母音は、Chr-i-stmasの「イ」です。

「イ」が拍頭になるリズムで歌い、アクセントをつけます。

少々極端ですが譜面にすると、以下です。「Chr-」の子音がアウフタクト(弱起)のように歌い「i(イ)」を拍頭にします。

Christmas という比較的ポピュラーな単語でも、歌うとなると意外に工夫が必要です。

このように、英語の場合は英語のアクセントに合わせて母音を強調します。

3.助詞を強く歌わない

強調する単語を意識すると同時に、意識せず強く歌ってしまう語に気をつけましょう。典型例は、ロングトーンの助詞です。

具体的にいいますと、メロディーの最後がロングトーンになる曲は多いです。そのロングトーンを力強く伸ばしたくなる気持ちも、わかります。

例えば、ゆずの有名な曲の「虹」のサビ。以下の「超えて~」が印象的です。

この箇所で、サビを力強く歌おうとすると、「て」に力がはいります。「て」が高音なので、なおさらです。

結果として、「て」という助詞で言葉としてはどうでもいい箇所に最もアクセントを置いた歌い方となってしまいます。

私の身の回りでは、「て」を強調するこの歌い方を「ての歌」と呼んでいます。

避けたい歌い方のひとつです。

「ての歌」とならないためには、「て」にチカラを入れないようにします。同時に、「て」ではない箇所を強調します。

ゆずの「虹」の例ですと、「超えて」の「超え」をしっかり強く歌い、「て」はチカラを抜きます。

「て」の箇所は音程が高く無意識に強く歌ってしまいます。ですので、力を抜いてクレシェンド気味に歌い「超えて」を強調します。

すると、強調したい単語を強調すると同時に「ての歌」を卒業できます。

このように、歌詞が助詞で高音の箇所を、強く歌わないようにしましょう。

■ 息継ぎのタイミングを決めておく

息継ぎ(ブレス)のタイミングを間違えると、強調したい箇所にアクセントをつけられなくなる場合があります。

具体例として、SMAPの「青いイナズマ」のサビを挙げます。

「青いイナズマ」のサビの出だしは、曲名のとおり「あおいイナズマが…」です。この箇所は、歌詞・楽曲両方の観点から、曲中で最も強調したい箇所です。

同時に、息継ぎ(ブレス)のタイミングについて意識しないと、リズムに合わせて「イナズマ」の直前で息継ぎをしてしまいがちです。

これでは、「青いイナズマ」という言葉にアクセントをつけようと「青い」にアクセントをつけ、さらに息継ぎをするので「イナズマ」の歌いだしにアクセントをつけにくいです。

こんな場合は、「青い」の前に息継ぎをしておくと、息継ぎで中断されず「青いイナズマ」全体にアクセントをつけて歌うことができます。

このように、アクセントをつける直前で息継ぎをすると、思い通りにつけることができます。

■ 力いっぱい歌わない

最後に紹介するコツ。それは、力いっぱい歌わないことです。

元気いっぱい!は聞こえがいいです。でも、歌いだしから元気いっぱいで歌ってしまうと、サビでさらに元気をだす=さらに大きな声を出すことができません。

サビを強調する余力を残して、歌いだすようにしよう。

先に例に出した「青いイナズマ」を例にとります。

以下の歌いだしから元気いっぱい!ハイテンション!で歌いだしたら、どうなるでしょうか。

最初からパワー全開なので、サビの「青いイナズマ」を強調しようにもアクセントのつけようがありません。なので、曲の始まりは小さく丁寧に歌い、サビに向けて盛り上げましょう。

元気いっぱい歌わないと、バンドメンバやお客さんに申し訳ないという想いは、わかります。でも、最初から元気いっぱいだと、徹頭徹尾元気な歌!となってしまい、平坦な曲となります。

元気いっぱいだけでは
平坦な歌になってしまう

これでは、楽曲としては聴いてつまらないです。

結果、バンドメンバとお客様に、かえって申し訳ない歌となります。

■ まとめ

ここまで、歌うときのアクセントのつけ方について、以下のようなコツを紹介しました。

  • 強調する単語を強く
    1.日本語のアクセントのつけかた
    2.英語のアクセントのつけかた
    3.助詞を強く歌わない
  • 息継ぎのタイミングを決めておく
  • 力いっぱい歌わない

歌詞の単語にアクセントをつけることで歌詞が伝わります。歌の構成にあわせてアクセントをつけると歌にメリハリがつき、曲の深みが増します。

せっかく歌うのなら、歌詞が伝わり、深みが増して楽しく聴いてもらえる歌にしましょう。アクセントをつけることで上手く歌えるようになると、いいですね。

最後まで読んでくれて、ありがとうございました!

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