ファルセットボイス(裏声)の出し方を工夫して、歌える声域・音域を拡げよう。

どうも!トランペット、サックスなど派手な音を使ったを使った「ファンキー」な音楽。新しい時代を自分らしく楽しく生きるための「癒し」の歌詞。

そんでもって「ファンキー癒し音楽」のルーク野村です。

地声と裏声、という言葉は聞いたことがあると思うけど、裏声をきちんと発声できるようにすると、歌える声域・音域が拡がる。

裏声(ファルセット)の発声を習得すると、自信をもって声域を拡げてうたえるようになる。思いつきで適当に裏声で歌っても、イマイチなので。

この記事では、裏声・ファルセットでの歌い方習得のコツとあわせて、ファルセットとミックスボイスとの違いを紹介します。

■ 裏声の定義

ファルセットは裏声の意味と考えてもらってよいが、まずは裏声の定義を確認しておこう。

簡単にいうと、裏声とは、地声から裏返った声のこと。地声で歌えなくなる音程以上の音程を出すときの歌声といえる。

そして、裏返る音程の音を喚声点という。

喚声点は、人によって異なる。生まれつき高い声が出る人もいれば、声が低くて高い声が出にくい人もいる。

ここでは、喚声点より上の歌声をだすことを、裏声を出すと理解しよう。

■ 喚声点の確認方法

では、あなたの喚声点を確認してみよう。

喚声点はひとによってことなるし、体形や生まれ持った喉の形態による。喚声点の高低で優劣を競う意味はない。高い声が出にくいひとは、低い声を響かせれば上手く歌を歌える。

喚声点の確認のために、まず、キーボードを用意しよう。 持っていなければ、無料スマホアプリのキーボードがあるといい。

自分が出しやすい声の音程を探して、声を出してみよう。ここでは例として、男性で「ソ(G)」の音が出しやすい声とする。

準備ができたら、キーボードを弾いて 「ソ(G)」 の音を声でだす。「ソ(G)」の音程は歌いやすい音だから、地声で出る。

続けて、キーボードに合わせて半音づつ歌声の音程を上げて声をだそう。続けるうちに、たとえば「ミ(E)」の音で音程が高くて声が裏返るとする。

であれば「ミ(E)」が喚声点、ということ。

■ ファルセットの綺麗な出し方

裏声のファルセットは地声ではないので、安定した音程で声を出すのが難しい。ファルセットを安定した音程で歌うコツを、いくつか紹介するね。

1.鼻腔から頭の後ろに音を出す

鼻腔から頭の後ろに上向きに抜けるようなイメージで声を出すと、出しやすい。

また、鼻歌っぽく歌うのもよいと思う。鼻歌でフンフ~ンと歌うと力まないので、力を抜いて音を出す練習にもなる。

2.「ん~~ま~~」で練習

鼻歌で「ん~~ 」とファルセット発声を始め、「ま~~ 」という歌声で続ける。

「ん~~ (鼻歌)ま~~ (歌声)」と鼻歌からだんだんと口を開いて発声すると、効果的だ。ファルセットを出しやすい鼻声から初めて、実際の歌声に移行できる。

同時に、上記で説明した「鼻腔から頭の後ろに」を意識すると、相乗効果がある。

3.腹式呼吸で支える

腹式呼吸でお腹に力を入れ、声を支えよう。

ファルセットは、通常出す声の高さではないので、喋る延長でなんとなく発声しても安定しない。意識してお腹に力をいれて声と音程を支えてあげると、声が出やすくなり音程も安定する。

ただ、ファルセットで声を出そうとして力をいれてしまうと、喉を痛める可能性がある。上記の「ん~~ (鼻歌)ま~~ (歌声)」を取り入れて、だんだんと声をだしつつ腹式呼吸でお腹で声を支えると、ファルセットが出やすくなる。

■ 禁じ手だけど効果的

ここまで紹介したやり方でも、上手くファイルセットが出せない場合に、俺の経験からオススメはしないが、効果的なやり方をひとつ紹介するね。

それは、目を見開いて高音をだす、というやりかた。目を見開いて高い声を出すと、高音の音程を狙いやすくなる

ただ、これに慣れてしまうと、以下の弊害がある。

  • 表情筋(顔の筋肉)に力が入り、筋肉が硬直し歌声が響きにくくなる
  • 高音で歌うときに常に目を見開く癖がつくので、カッコ悪い

目を見開くと、高音域のファルセットボイスを安定させる効果があるが、 上記のような弊害があるので、一時の緊急避難的に使うほうがいいと思う。

ファルセットの発声に慣れてきたら、目を見開かないでもファルセットを出せるよう練習をして、癖を抜いたほうがいい。

■ 慣れてきたら心がけたいこと

ファルセットの発声に慣れてきたら、以下を心掛けると、ファルセットで声量があまり落ちずに済む。

  • 力強く前に息を吐く:息を送り出すイメージ。
  • 重心を前に置く:足の親指の根本あたりに重心をおく。

ファルセットは地声ではなく裏声なので、地声と比べると声量が落ちるのはやむを得ない。

ただ、上記の点を留意すると、ある程度声量あるファルセットが出せるようになるので、慣れてきたら試してみよう。

■ ミックスボイスとの違い

最後に、ファルセットとミックスボイスの違いを説明しておくね。

ミックスボイスとは、簡単にいうと、地声と裏声(ファルセット)を混ぜる歌い方。 混ぜるから、ミックスボイスという。

具体的にどう混ぜる(ミックスする)かを、具体的に説明しようと思う。

先の例の延長で、喚声点が「ミ(E)」のひとが、裏声で出せる上限の音が「ソ(G)」であったとしよう。すると、以下の図のようになる。

裏声は地声と比べると声量が減る。これを避けようとおもったら、地道に練習をして地声で出る音域を広げる必要がある。

地声の音域を広げる工夫は継続するとして、ミックスボイスの説明をすると、ミックスボイスは以下の赤枠のように裏声と地声を混ぜる。

混ぜることにより、裏声で出せる音域の声量の減少を抑える発声法

地声で出せる声域を広げるよりも簡単に、地声ほどではないにせよ、声量を保って音域を広げるための歌い方といえる。

つまり、ミックスボイスは地声と裏声(ファルセット)を混ぜる/ミックスする歌唱法といえる。

■ まとめ

ここまで、ファルセット(裏声)について以下の点を解説した。

  • ファルセット / 裏声と喚声点の意味
  • ファルセットの発声のコツ(3点)
    1.鼻腔から頭の後ろに音を出す
    2.「ん~~ま~~」で練習
    3.腹式呼吸で支える
  • 目を見開くいて高音をだす(禁じ手と思う)
  • 慣れてきたら心がけること(2点)
    力強く前に息を吐く。
    重心を前に置く。
  • ミックスボイスとファルセットの違い

ファルセットの発声が安定すると、地声では出せない音域の歌が歌えるようになる。さらに、ファルセットで声量を落とさない工夫を重ねると、ファルセットで歌う自信がつく。

歌える音域を自信をもって拡げられると、いいね 。最後まで読んでくれて、ありがとう!

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