■ 困難を乗り越えて成功、に共感

困難を乗り越えて、成功した。

貧困な状況で努力して、富を得た。

苦労を重ねたからこそ、今がある。

 

こんなストーリーを、よく見聞きする。

 

どうやら、この手の困難→努力→成功というストーリーに、多くの人は共感して、感動を覚えるようだ。俺もかつては共感したので、気持ちは、わかる。

 

また、世の中の多くの人は、自分が貧乏だと思っていて、不幸だと思っているから、不幸・貧乏・困難から、努力して苦労を重ねて成功するというストーリーに自分を重ねることで、ストーリーに共感して感動をおぼえつつ、観たり聴いたりするようだ。自分も、かつては、この手のストーリーが、大好きだったので、気持ちは、わかる。

 

ただ、よく考えると、困難→努力→成功のようなストーリーを受け入れ共感することが常態化すると、偏った考え方に陥るリスクがある。

 

■ 成功には困難がつきもの、という視野狭窄

困難→努力→成功という感覚が染み付いて慣れてしまうと、成功した・富を得た・いい生活を送っている、という成功者たちは、困難を努力で乗り越えないと成功者になってはいけない、という考え方が 成り立ってしまう。

 

俺も、かつては、自分が貧乏で不幸と思っていたので、成功者は苦労してから成功者にならなくてはイカンという考え方に陥った状態は、理解できる。

 

この考え方が正しいとすると、苦労しないでいい生活をしている奴らは、ダメな奴らだ!となってしまう。でもさ、冷静に客観的に物事を冷静に考えると、苦労しなきゃ成功者になってはいけない、なんて理屈は、ないんだよね。

 

にもかかわらず、成功者に苦労した過去を求めるのは、成功には苦労がつきもの、という偏った考え方にとらわれているから。

 

■ 富裕への無駄な嫉妬

なぜ、こんな偏った考え方にとらわれているかというと、苦労しないで成功者になった人への妬みがあるから。

 

なぜ、妬みを持つかというと、自分が貧乏で不幸だと思い込んでいて、成功者の豊かな生活が羨ましいから。さらに、困難→苦労→成功が常識と思い込んでいるから、困難も苦労もない成功者は、ひたすら妬ましく思うから。

 

ここまで、困難→成功思考の背景が明確になると、以下の思考回路であることがわかる。

・自分は貧乏で不幸。ミジメ。

・成功者は、富裕。羨ましい。妬ましい。

・成功者は苦労をして富を得た。

・苦労したなら、富を得たことを許す。

・苦労していない成功者が富を持つことは許せない。不愉快。

 

上記は、いくつかおかしな点がある。

 

成功者は苦労して富を得ないといけない理由は、何か?と考えると、じつは、単なる思い込みに過ぎない。自分勝手な思い込みに基づいて、苦労していない成功者に不快感を持つという図式だ。

 

そもそも、自分が貧乏で不幸って、誰が決めたのか。紛れもない、自分自身である。これも、自分で勝手に思い込んでいるだけ。

 

■ 困難→努力→成功は、昭和のストーリー

困難を乗り越えるというストーリーは、昔の話。昭和の人たちがすきなこと。

新しい時代の今、困難を乗り越える必要なんて、ない。嫌なら、逃げればいい。

 

自分が好きなことをして、成功する。好きなことをしている過程で、はたから見ると苦労に見えるときがある。が、好きなことをしている人には苦労にならない。

 

たとえば、楽器上達のためは、基礎練習が欠かせない。はたから見ると、基礎練習はつまらなそうで苦痛だ。ただ、音楽が好きなら、基礎練習は苦にならない。むしろ、上達するので楽しい。

 

野球選手が基礎体力作りをする。お相撲さんがシコを踏む。苦痛とは思っていないはず。苦痛ならば、やめて他のことをしたほうがいい。基礎練習が嫌いな人は、基礎練習が好きでたまらない、という人に勝ち目は、ほとんどないので。自分が好きでやれることを探したほうがいい。

 

新しい今の時代は、困難や努力を押し付ける旧い思い込みを捨てて、好きなことをするのが最強だ。

 

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