■ 緊張していると声が出にくい

今回の投稿は、「音が発するメッセージを聴く」シリーズの4回目。

緊張していると声が出にくく、リラックスすると声が出る。リラックスすると、言外の含みが話す相手に伝わり、思いが通じる。

 

こんな話をしてみようと思う。

 

もうちょっと具体的にいうと、緊張しているときは体の筋肉が緊張してこわばっている。

 

意図するしないに関わらず、体が張っている・硬くなっているので声が出にくい。また硬くなった体では、声が体で響かないので出た声は聞く人に響かない。

 

他方、緊張していない時は体がリラックスしているので、筋肉も緩やかになっている

 

体に張りもなく柔らかくなっているので声が出やすく体で声が響く。声が出やすいうえに響くので、声の深み、別の言葉でいうと声の味かな、がでる。

 

■ いい声を出すには

歌を歌う場合には、やっぱり、よく響くいい声で歌いたいよね。

話をする時の声も、響くいい声で、話す内容が相手に伝わるほうがいい。欲をいえば、話をしている内容以上のこと、言外の含みのようなことが伝わると、なおよい。

 

じゃあ、いい声・響く声を出すには、リラックスして声を出しましょう、ということになるのだが、具体的にどうやってリラックスすりゃあいのかというと、意外に難しい。

 

■ 不随意筋

リラックスして筋肉を緩めたいわけだが、筋肉を大きく二つに分類すると、随意筋と不随意筋の二つに分かれる。

 

随意筋は、読んで字のごとく意図して動かすことのできる筋肉。

腕や足など動かしたいところを意図して動かすための筋肉。

 

一方の不随意筋は、意図しなくとも動いてくれる筋肉。

典型例は、心臓の筋肉。心臓を動かすことを失念して死んでしまいました、という話は聞いたことがない。意図せずとも心臓は動き続ける。

 

■ 体全体が響くといい声になると思う

声を出すときに使われる不随意筋も含めて全身の筋肉を緩めることで、体全体が響いて、いい声が出る。

細かいことは置いておくと、のど(声帯)と鼻腔と頭蓋骨と体全体がそれぞれ響くことで、いわゆる倍音が体全体で響くので、響く声が出る。

 

響く声を出すためのテクニックはいくつかあるが、不随意筋はその名の通り意図して動かすことができない。

不随意筋の動きは潜在意識と連動していることもあり、潜在意識が邪魔をするとナカナカに簡単には緩まない。

 

やはり、歌が上手い人、声がいいと思われる人は、テクニックを使うかは別にして結果として、体全体で響く声が出ているのだと俺はおもっている。

 

■ 響く声で歌うことの効果

響く声は、歌を歌うときに非常に効果がある。響く声で上手い!と思われる効果と同時に、聴く相手に歌に乗せて響きを伝えることができる、と俺はおもっている。

 

チカラが抜けて楽しそうに歌っている響きは、聴く人に伝わる。

音は音波だから、楽しく歌っている声の音波は楽しそうにしている人に共鳴する。楽しさを欲している人にも共鳴する。

 

だから、楽しそうに歌う人から発する響きは、楽しく生きている人、楽しみたい人に共鳴し、共感を呼び覚ます。

楽しそうに歌う人の歌を聴いてこっちまで楽しくなる、パワーをもらう、というのはこのような共鳴が起きているためだ、と俺は考えている。

 

やっぱり、歌を歌うなら、体全体を共鳴させてよい響きをだして、聴く人と共鳴したいなぁと俺は思っている。

 

■ 喋る声も同様

響く声の効果は、歌だけに限定されない。

普通に喋る声でも、緊張している声とリラックスしている時では、声が変わる。

 

たとえば、自信なさげに話す声と自信マンマンに話す声とで、声のトーンが異なることは、誰しも経験のあることだと思う。つまり、体の緊張度合いが声の響きに影響を与え、話す相手に対して自信の度合いをメッセージとして伝えている、と言える。

 

別の例をあげると、会議で意見がバラバラになって議論の収集がつかないとき、いったん議論は終わりにして別の機会に議論したほうがいい、という局面を考えてみよう。こんな曲面では、以下のような発言で議論を収集させたい。

 

「この場の議論は、いったん終わりにしましょう。主要メンバーが別途個別に論点をまとめ、後日、議論をしましょう。」

 

こういう発言をするときに、緊張して自信なさげな声で発言しても、議論で頭に血がのぼっている人には通じない。

ウルセェ、黙っていろ、となってしまう。

 

やはり、冷静に状況判断して、いったん議論をやめましょう、という落ち着き感も声に乗せて相手につたえることができる発言としたい。

落ち着き感を声に乗せるためには、リラックスして響きある深みのある声で、相手に伝えるのがいいんじゃないかな。

 

■ 音の響きによる言外の含み

歌う声に乗せる楽しさの音波で、聴くひとと共鳴する。

落ちつきを言葉に乗せて相手に伝えることで、円滑にコミュニケーションする。

 

このような、発言内容を文字にした情報以外のメッセージ、言外の含みというのかな、を聴く人に伝えられると、楽しいよね。

 

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