マイナー(短調)のツーファイブ進行は何ですか、という質問に答えられる?

こんにちは!トランペット、サックスを使った「ファンキー」な音。新しい時代を自分らしく楽しく生きるための「歌詞」。

でもって、「ファンキー癒し音楽」のルーク野村。

難解なコードって、何故こんなコード必要なの?と不思議に思うことがある。

いわゆるドミソだけのメジャーコードやセブンスコードなど、シンプルなコードは存在理由も分かりやすい。一方で、オーギュメントやディミニッシュなど、不協和音に近いコードは、こんなの要らんだろ、と思ってしまう。

本を読んだり、ネットを調べたりしても、ピンとくる説明はなかった。身の回りの人に質問しても、今ひとつ納得のいく答えを得られなかった。あえて言えば、経過音として使う、メロ線にあわせて、あえて不協和になる音を使う、などが用途かな。

まぁ、使ってみることで体験や経験から学ぶところが多いのだろう。

こんなことを考えていた時に、○m7♭5(マイナーセブン フラットフィフス)が、たまたま楽譜にあり、その当時のギターの先生に、○m7♭5の用途を聞いてみた。

ところ、「マイナーのツーファイで、使うんだよ」との回答を、もらった。

あ!なるほど、と思ったね。

それ以来、○m7♭5が出てきても、用途が明確になったので、存在する意味を理解できるようになった。また、自分の作曲においても使うことができるようになった。

ということで、○m7♭5について、用途・用法を説明したいと思う。

■ ○m7♭5の構成音

まず、○m7♭5の構成音を、おさらいしよう。たとえば、Bm7♭5は、以下となる。

なぜ、Bm7♭5を選んで例示したか。理由は、後でわかるので、楽しみにしてね。
ヒントその1.♯や♭などの調号がないこと。

Bm7と比較すると分かりやすいが、簡単にいうと、Bm7♭5はBm7の構成音のうち第5音が半音低い。だから、5番目が♭なので、♭5th(フラット フィフス)という。

ぁ、Bm7♭5を選んだ理由のヒントが、また、ひとつ増えた。
ヒントその2.Bm7には、♯の調号がついていること。

■ マイナーのツーファイ

では、なぜ、マイナーのツーファイで○m7♭5が使われるか、説明するね。

ちなみに、ツーファイ(ツーファイブ)を知らない、あなた。ジャズでは多用されるが、最近は知らないひとも多いので、恥ずかしいことではない。俺のこの記事を読んでくれれば、ツーファイを理解できる。

ツーファイブは、Ⅱm7→Ⅴ7→Ⅰのコード進行。ツー(Ⅱm7)→ファイブ(Ⅴ7)の進行なので、ちょっと略して、ツーファイ。

Cメジャー(長調)であれば、Dm7→G7→Cとなる。よし、ツーファイは、わかった。

では、このツーファイを、マイナー(短調)にあてはめよう。

調号がすくないほうが分かりやすいので、Aマイナー(Am/短調)を例にとろう。Cメジャーのマネをして、Ⅱm7→Ⅴ7→Ⅰの進行にしよう。つまり、Bm7→E7 →Amだ。

こうすると、コード進行は、以下となる。

ん?臨時調号がついてしまった。おかしいな。

Amの構成音じゃない音が、紛れ込んでしまったようだ。では、臨時調号を取っ払ってみよう。

すると、なんとビックリ、さっき紹介したBm7♭5がいらっしゃるではないか!

そう。マイナーのツーファイ進行において、マイナーセブン フラットフィフスが使われる。

このことを教えてもらった時は、スゲー興奮した。

教えてもたっら場所が、錦糸町だった。よく、覚えている。錦糸町から横浜に帰る電車で乗り合わせた人に、話しかけたくてしょうがなかった。

「知ってる?マイナーのツーファイでさ、ツーファイのツーは、マイナーセブン フラットフィフスを使うんだよ!」

煮ても焼いても食えないと思っていたマイナーセブン フラットフィフスの用途がわかって、大発見をしたように思ったね。

■ マイナーのツーファイ 具体例

実際の曲でマイナーのツーファイが使われている典型例は、石川さゆりの「津軽海峡冬景色」だ。

この曲のサビで、マイナーのツーファイが使われている。「あぁあぁ~津軽海峡 冬景色」と、歌っているところのコード進行は、以下。

|| Am | Bm7♭5 |  E7 | Am ||

ファイブがⅤm7ではなくⅤ7(E7)となっているが、マイナーのツーファイのファイブは、Ⅴ7でもⅤm7でも大差ない。

長く歌い継がれる昭和の演歌でも使われる、マイナーのツーファイ。そして、マイナーセブン フラットフィフスのご登場。

なんだか、感動するね。

■ 演歌っぽく終わりたい!

では、マイナーのツーファイを紹介したところで、上手に活用する方式を考えてみよう。

もちろん、マイナーのツーファイは、あなたがマイナー(短調)の曲を作る時に参考となるコード進行だ。ぜひ、使ってみてほしい。

あと、このマイナーのツーファイが使えるのは、ズバリ、演歌っぽく終わりたい場合。この場合は、メジャー(長調)の曲でも使える。

具体的には、Cメジャーの曲の場合に、以下のようなコード進行となる。

| Dm7 ♭5 | G7 | C |

このように、メジャーの曲であえてマイナーのツーファイのDm7♭5を使うと、悲しい雰囲気が強くなる。別の言い方をすると、とても演歌っぽくなる。

では、このコード進行の演歌っぽさを体感してほしいので、以下のサンプルを聞き比べてほしい。

以下の例1は、Popos / RockでよくあるⅣ→Ⅴ→Ⅰの進行。

例2は、Ⅳ→Ⅴ→ⅠのⅣの代理コードともいえるⅡm7(Dm7)を使ったツーファイ。

例3は、今回紹介する、マイナーのツーファイからCのカデンツ(終止)に進行する。

例1:| C | F7 | G7 | C |

実に、普通なエンディングだ。よく出来ているけど、特徴がない。どこか他のところで聴いたような、エンディングになる。

例2:| C | Dm7 | G7 | C |

例1のⅣ→Ⅴ←Ⅰよりは、工夫を感じる。でも、F7の代理コードになりうるDm7をつかっているので、例1と大きな差はない。

例3:| C | Dm7♭5 | G7 | C |

どうだろう。ぜんぜん違う、エンディングになる。正直、演奏間違えたかな感もあるが、演歌っぽいドラマティックなエンディングになる。

このように、マイナーのツーファイは、実に演歌っぽく、感動のフィナーレ!のように聴こえる。メジャー(長調)の曲のエンディングで使うと、マイナーのツーファイの唐突感もあり、効果がある。

■ まとめ

マイナーセブン フラットフィフスという、なんとも使いにくく難解なコードは、実はマイナーのツーファイで使えることを説明した。

また、具体的な使い方として、メジャー(長調)の曲でも、演歌っぽくドラマティックに終わりたいときのエンディングに使えることも説明した。

難解なコードでも、用途がわかれば、理解ができる。

この先、何かの曲のコードでマイナーセブン フラットフィフスを、あなたが見つけたら、マイナーのツーファイなんじゃないかな、と思って譜面をみてみて。

だいたい、マイナーのツーファイだから。

マイナー(短調)の曲を作る時には、マイナーのツーファイの活用を念頭におこう。

マイナーの曲でなくとも、エンディングで演歌っぽく終わりたい時には、マイナーのツーファイを思い出して。試す価値はあると思うよ。

マイナーのツーファイでマイナーセブン フラットフィフスを、あなたの曲でも活用できるといいね。最後まで読んでくれて、ありがとう!

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